ドッグトレーニング

興奮や勢いでドッグトレーニングをすると遠回り!?

ディスクドッグ世界チャンピオンのkosukeです:)

トレーニング時に犬の興奮や勢いに頼ってしまうことはないでしょうか!?
この記事を読んで、”犬のヤル気はあるんだけれど思うようにトレーニングが出来ない”という方や”最初はヤル気いっぱいなんだけれど途中から集中力が切れてしまう”という方のヒントに少しでもなれば嬉しいです:)

前にインスタグラムに載せた内容がこちら。

興奮から生まれる犬のパフォーマンスは凄いけれど騙されてはいけないと感じるこの頃:)  なぜなら
・再現性が低い
・動きが雑になるので危なっかしい
・人への意識が薄まるのでコミュニケーションが取りづらい
冷静で”全力”が理想です:))

興奮させてしまう理由

そもそも犬を興奮させてしまう理由としては『犬のテンションを上げたい!』というのがほとんどです。
確かに興奮や勢いを利用すると、瞬間的には集中力を見せたり普段できないことが出来るようになったりすることがあります。

一見良さそうだし、実際に効果はあります。
しかし!
この効果はその場限りの表面上のモノであることがほとんど:(

まずはそれぞれの理由を深掘りしていきましょう!

ペッパー
ペッパー
興奮や勢いを利用するんは一つの手段としては有りかも知れんけどそれが正解になったらあかんで!

再現性が低い

トレーニング時に興奮や勢いを利用しているとその瞬間は出来たとしても、環境の変化や時間の経過で出来なくなる事がよくあります。

人側から見ると、前回は出来たのにどうして!?という落胆の気持ちが大きくなり、結果それは犬にも伝わりトレーニングは悪循環に:(

そもそも、犬の安定したパフォーマンスには理解と自信の両方が必要不可欠。
しかし”勢い”や”興奮”はそのどちらかを麻痺させます。その結果何が起こるかというと、疲れなどで犬が我に帰り、急に不安になったり、思考が混乱したりします。

ペッパー
ペッパー
子供が夢中で高いところに上ったけれど、下を見たら急に怖くなった!みたいな感じやな

動きが雑になるので危なっかしい

犬は興奮状態なので、自分の体の向き、方向、高さ、着地などへの意識があまりいかないので繊細さに欠けた動きとなります。しかもアドレナリンが出ているから多少の無茶をしてしまうなんてことも。。。

人への意識が薄まるのでコミュニケーションが取りづらい

興奮状態になると犬の思考は目の前にあることだけになります。
人がこれを望んでいる場合は全然いいのですが、僕が犬に求めるふるまいではありません:(
なぜかというと”Yes””No”が犬に伝わっている気がしないからです。人は犬になんとか伝えようと努力し、犬は人が考えていることを探そうとする。そんな関係が見えるトレーニングが素敵です:)

興奮していたとしても犬が楽しんでいたらそれでいいのでは?

実際のところ『それで全く困っていないし、気にならない。』という場合はOKです。考え方は人それぞれなので全く問題ありません。
ただし、その状態を続けていると途中で前に進めなくなる時がほぼ確実にきます:(
犬も人も成長を感じられなくなるとモチベーションはガクッと下がってしまうのでそこは要注意です:)

ペッパー
ペッパー
前に進み続けるためには犬とのコミュニケーションが欠かせないで!

ただ、『犬に遊び好きになって欲しい』という場合であれば、最初のきっかけは勢いでもなんでも良いです!ただ、犬が遊びたくなるトレーニング方法は知っておいて損はないので、こちらをご覧ください:)

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冷静で全力がいちばん:)

興奮や勢いを使うと出来ないことも出来るようになることがあります。それはその場では良いかもしれないけれど、長い目で見ると必ず限界がきます。

スポーツ選手を見ればわかるように本当のパフォーマンスを発揮する時には興奮に任せてはいません。全神経を研ぎ澄ませて集中しています。そしてそれは犬も同じはずです。

忘れてはいけないのが、犬が自ら興奮しているわけではないという事。もちろん犬それぞれ個性があるので反応は犬によって異なります。ただ、その犬にその選択をさせているのは間違いなく人です。
そこを意識できると、どういうトレーニングが必要なのかが見えてくるはずです:)

犬とコミュニケーションをとりながら全力でトレーニングを楽しんでください!